復讐の悪女になるはずが、天使系義兄からピュアな執着と溺愛で邪魔されてます!

(さて、ゼリックはどの子が好みかな?)


 ゼリックのことはわたしが一番よくわかっているもの。わたしが選んだたらきっと満足してもらえるはずだ。

 ほんわかした雰囲気の子というのは存外気が強く、活発であることが多い。この場に集まった令嬢たちも見た目は柔らかいけど、ゼリックとの結婚を望んでくれていることからもわかるとおり、おっとりしているように見えるだけだ。


(ゼリックって結構鈍いというか、わたしの本性に気づいてないぐらいだし……)
「楽しそうだね、リビー」

「え?」


 背後から唐突に声をかけられ、わたしは思わずビクッと肩を震わせる。


(この声、まさか)


 恐る恐る振り返ると、そこにはゼリックが立っていた。