(ようやく復讐計画が進められるわ)
わたしはため息をつきつつ、校舎へと向かう王太子アインハードの背中を見る。
ここに至るまでとても長かった。復讐は赤ん坊の頃からの悲願のため、約十五年間もチャンスを待ち詫びていたことになる。
(だけど、ここから先はもう邪魔は入らない)
絶対に王太子妃に選ばれて、復讐を成し遂げるんだ――! そう意気込んだそのとき、突然背後から誰かにギュッと抱きしめられた。
「きゃっ! だ、誰?」
尋ねつつ、清涼感のある香水の香りと、慣れ親しんだ温もりに目を瞠る。まさか、まさか――!
「会いたかったよ、リビー」
透き通ったテノールボイスでそう囁かれ、わたしはガックリと肩を落とした。
「どうしてお兄様が学園に?」
「もちろん、リビーの学園生活を傍で見守るためだよ。僕、講師になったんだ」
「ええっ?」
そんな! ようやくお兄様から物理的に離れて復讐計画が進められると思っていたのに!
わたしの復讐計画に再び暗雲が立ち込めようとしていた。
わたしはため息をつきつつ、校舎へと向かう王太子アインハードの背中を見る。
ここに至るまでとても長かった。復讐は赤ん坊の頃からの悲願のため、約十五年間もチャンスを待ち詫びていたことになる。
(だけど、ここから先はもう邪魔は入らない)
絶対に王太子妃に選ばれて、復讐を成し遂げるんだ――! そう意気込んだそのとき、突然背後から誰かにギュッと抱きしめられた。
「きゃっ! だ、誰?」
尋ねつつ、清涼感のある香水の香りと、慣れ親しんだ温もりに目を瞠る。まさか、まさか――!
「会いたかったよ、リビー」
透き通ったテノールボイスでそう囁かれ、わたしはガックリと肩を落とした。
「どうしてお兄様が学園に?」
「もちろん、リビーの学園生活を傍で見守るためだよ。僕、講師になったんだ」
「ええっ?」
そんな! ようやくお兄様から物理的に離れて復讐計画が進められると思っていたのに!
わたしの復讐計画に再び暗雲が立ち込めようとしていた。



