鏡のはざま〜向こうの世界の君と〜

次の日────


私は、ハルのいる病室に向かった。


ハルの部屋は一人部屋。病室の扉を開けると、花瓶に花をいけている凛がいた。




「えっ?凛?」

「えっ?……アキ。」


思わず声が漏れた。


そして、凛も混乱している。

もってことはなんだけど、もちろん私も混乱している。




でも、私は、すぐに思い出した。



あっ……ハルの好きな人って凛だ……。


凛は、自分を持っている、強い人。……のように見えて、結構繊細な人。


ハルが好きになる理由もわかる。





「アキ、どうしてここに?」


「うーんと……。」

生死の間の世界の話、する?

……いや、今じゃない?

「ごめん、もう聞かせて。

……ハルのこと、思い出したの?」




凛が言っている言葉は、少し強いのかもしれない。


でも、声色が優しい。


多分私の事心配してくれてる声。


「思い出すには、ちょっと時間かかりそう。」


「やっぱそうだよね。」



「ねぇ、信じて貰えないかもだけど、聞いて。」


「ん?どうした?」


「私、ハルとしゃべったの。」


「えっ?」