こもれび日和

「……」

「今は、認められない。
 少なくとも、しばらくは」

はっきりとした拒絶。

蔵之介は
それ以上何も言わず、
立ち上がった。

「今日はここまでだ。
 帰りなさい」

扉が閉まる音が、
妙に大きく響いた。

外に出ると、
夕方の風は少し冷たく、
空はどんよりと曇っていた。

駅までの道を、
ふたりはしばらく無言で歩いた。

「ごめんなさい」

先に口を開いたのは、蘭だった。

「お父さん、ああいう人だから……」