こもれび日和

「大学の頃から、少しずつ……。
 本格的に考え始めたのは、
 卒業してからです」

「お父さん」

律は、
蔵之介の視線を真正面から受け止めた。

「僕は、春夏秋冬律と申します。
 料理科学部を卒業し、
 現在は食品メーカーで働いています。
 料理の仕事を続けながら、
 これからも蘭さんと一緒に生きていきたいと思っています。
 お父さん、
 どうか蘭さんとの結婚を、
 許していただけないでしょうか」

一通り言い切ったところで、
蔵之介は低く息を吐いた。

「……蘭」

「はい」