卒業から半年。
律は、
食品メーカーの開発部で働きながら、
二冊目のレシピ本の準備をしていた。
蘭は、出版社の担当編集と二作目の打ち合わせをしつつ、
小さなアパートで執筆の日々。
ふたりは忙しいながらも、
週に一度は一緒にご飯を食べる時間を作っていた。
その日も、
駅前の小さな定食屋で、
鯖の味噌煮定食を前に向き合っていた。
「これ、おいしいですね……」
「味噌に少しだけ醤油を足してるんだと思う。
ご飯に合うように」
「さすがですね」
一通り感想を言い合ったあと、
蘭は、お茶に口をつけてから、
静かに切り出した。
「律さん」
「ん?」
「私たち……
そろそろ、先のことを考えませんか」
律は、
食品メーカーの開発部で働きながら、
二冊目のレシピ本の準備をしていた。
蘭は、出版社の担当編集と二作目の打ち合わせをしつつ、
小さなアパートで執筆の日々。
ふたりは忙しいながらも、
週に一度は一緒にご飯を食べる時間を作っていた。
その日も、
駅前の小さな定食屋で、
鯖の味噌煮定食を前に向き合っていた。
「これ、おいしいですね……」
「味噌に少しだけ醤油を足してるんだと思う。
ご飯に合うように」
「さすがですね」
一通り感想を言い合ったあと、
蘭は、お茶に口をつけてから、
静かに切り出した。
「律さん」
「ん?」
「私たち……
そろそろ、先のことを考えませんか」

