こもれび日和

「……読んでみて」

蘭は慎重に画面をスクロールし、
途中から目を大きく見開いた。

「これ……!」

「なんかさ、俺のブログ、本にしたいって」

言いながらも、
まだどこか信じきれていない。

けれど蘭は、
迷いなく顔を輝かせた。

「すごいです、律さん!
 だって、あのブログ、
 読んでるだけでお腹が空いて、
 それでちょっと泣きそうになる日記なんですよ?
 本になってほしいって思う人、絶対います!」

「泣きそうになる、は初耳なんだけど」

「ありますよ。
深夜に『失敗コロッケの話』読んだ時とか」

「よりによってそこ……」

蘭は、画面をそっと律に返した。