こもれび日和

その日の夕方。

大学近くのカフェの、
いつもの窓際の席。

蘭はノートパソコンと原稿用紙を
机の上に広げていた。

「ごめん、待った?」

「いえ、今ちょうど、一区切りついたところです」

タツコは顔を上げて微笑んだ。

「なんだか、顔がいつもより明るいですね?」

「え? 分かる?」

「はい。スープがうまくいった日みたいな顔してます」

的確すぎる例えに、

律は少し笑い、
深呼吸してから、スマホの画面を蘭に見せた。