こもれび日和

丘の上には、
街を一望できるベンチが一つだけ。

「うわ……すごい。
 こんな場所、あるんですね」

「料理の試作で失敗したときとか、
 よくここに来てたんだ。
 何となく、やり直せる気がして」

「やり直せる場所……」

蘭はゆっくりと腰を下ろし、
遠くの街を眺めました。

「今日はね、記念日なんだ」

「記念日?」

「蘭さんと、
 初めて電車で話した日から、
 ちょうど四ヶ月」

「……覚えてたんですか?」