「小鳥遊 蘭さんへ
急に手紙を書いてごめんなさい。
最近電車の中であなたに会えなかったので心配でした。
繭子さんから少し具合が悪いと聞きました。
やりすぎていませんか?
レポートと原稿の両立は難しいと思います。
しかし、蘭さんの書いた物語が好きな人は、今、間違いなく一人いるということを伝えます。
電車の中で読んだ「スープの匂いで記憶が蘇る」という内容の小説は、僕にはちゃんと生きています。
スープを作るたびに、僕は、蘭さんの物語の少年を思い出します。
少しだけでも体調と気分が良くなったら、また一緒に本と料理について話してください。無理に返事を書く必要はありません。ただのレポートだと思ってください。僕はきちんと食べています。授業中とかに包丁で指を切らずに元気です。 春夏秋冬 律」
完成した手紙を封筒に入れて、律は切手を貼りました。
翌日の帰り道、
郵便ポストの赤い口に封筒を入れると、
律は「行け」とそっとつぶやきました。
急に手紙を書いてごめんなさい。
最近電車の中であなたに会えなかったので心配でした。
繭子さんから少し具合が悪いと聞きました。
やりすぎていませんか?
レポートと原稿の両立は難しいと思います。
しかし、蘭さんの書いた物語が好きな人は、今、間違いなく一人いるということを伝えます。
電車の中で読んだ「スープの匂いで記憶が蘇る」という内容の小説は、僕にはちゃんと生きています。
スープを作るたびに、僕は、蘭さんの物語の少年を思い出します。
少しだけでも体調と気分が良くなったら、また一緒に本と料理について話してください。無理に返事を書く必要はありません。ただのレポートだと思ってください。僕はきちんと食べています。授業中とかに包丁で指を切らずに元気です。 春夏秋冬 律」
完成した手紙を封筒に入れて、律は切手を貼りました。
翌日の帰り道、
郵便ポストの赤い口に封筒を入れると、
律は「行け」とそっとつぶやきました。

