(俺)と「私」の諸事情

「もうできないのか?」

俺・白雪晴(しらゆきはる)の前に仁王立ちしている父親・結城爽(ゆうきそう)が言った。

いや、もう無理だ...。
体の限界を過ぎている。

ちなみに今の状況を説明すると...
まあ、父親は結構な有名のアイドル、FATE CODEというグループのセンターをやっていた。(といっても世界的レベルなんだけど)

母親は『国民の理想像』と言われるほど売れて売れまくった演技派女優・高橋玲奈(たかはしれな)。

だから、その二人の間に隠し子として産まれてきた俺はもちろん2.3歳くらいの頃からダンス、歌、演技、各国の言葉、ピアノ...など数えだしたらキリがないほどのレッスン(いや訓練だな)をしてきた。

今もその途中。
レッスンは父親がやる。めっっっっっっちゃキツい!!

最近にあたっては深夜1時から夜12時くらいまでレッスンをやるんだよ...。
おかげで俺は寝不足・疲れが溜まりに溜まっている。

だってそうでしょ!?

寝る時間は何も無し、休憩時間はご飯を食べる時だけ。

これはキツ過ぎて倒れるわ。

さらには...

「ぐっ!...っ!いっ!」

いってぇ...!
父親は長い足を振り上げて俺の腹に蹴り上げた。

そう。俺は『暴力』という名のしつけをされている。