【完結】Dressyに恋をして

「何故先輩が謝るんですか?」

「私、九条社長に…勝って欲しいって…」

「はははっ…
やっと気づきましたか…
もう、全面的に俺の負けですよね…

ありがとう、江波先輩…

さよなら…」

そして、東雲君は去っていき、後日彼が別の会社にバイヤーとしてヘッドハンティングされたのを聞いた…

東雲君の事だ、きっと活躍するだろう。
そう思って、心の中でありがとうと言った。

こうして、ショップ販売員売上戦は社長のトップの成績で終わった。

「なぁ、江波…?」

「はい?」

「…デートしないか?
賭けとは関係無い、普通のデートの誘いだけど…」

社長は言った。

「ふふ。
良いですよ。」

「明日朝9時に迎えに行く。」

「分かりました。」

次の日、私は悩んでいた。

ワンピース一枚はまだまだ寒いし…
かと言ってガチガチのコートも何だか色気がないし…

確か新しいキャメル色のタイトコートがあったはず…

私はクローゼットをガサゴソ探る。

あった!

うん、これの下に長袖のロングワンピースを着てー!
髪はワンサイドにまとめようかな?

良い感じ!

そんな1人ファッションショーの夜は過ぎて行くのだった。

次の日、私は完璧なコーディネートで社長の車に乗り込んだ。

「あー…」

「何ですか?」

「…似合ってるよ、その服。」

「えっ、ありがとうございます…」