【完結】Dressyに恋をして

東雲は、やはりきたか、というような顔で社長室に現れた。

「東雲、お前が出した企画書だが…」

「はい。」

企画内容は至って簡単だった。
普段はバイヤーであり、仕入れが主な仕事の俺たちが、ショップ販売員になり売上を競う、というもの。

「俺の名前も企画書に入っていてびっくりしたよ。」

俺は言う。

そう、俺も、ショップ販売員として参加する、と言う項目があったのだ。

「まわりくどいんですよね。」

東雲は言った。

「まわりくどい?
どういう意味だ?」

「江波先輩のことですよ。
お互い彼女に好意があるのは分かっています。
だったら、この一戦で勝負を決めませんか?という話ですよ。
俺も小細工をするのに飽き飽きしてきたところでしてね。」

「…なるほど。
もしも俺が、断る、と言ったら?」

「逃げるような奴に江波先輩は渡せない。
どんな手を使っても彼女を手に入れるだけです。」

「勝負の内容は?」

「企画書の通りですけどね。
どちらが、販売員として売上をあげられるかどうか…
それだけです。
勝負は2ヶ月間。
最初の2週間はBD、次の2週間はBT、3週目はBL、最後の週はBSで。」

東雲は言った。

「ふん。
良いだろう。
もし、勝ったら?」

「1週間ごとに結果の売上がわかるはずです。
勝者はその土日に江波先輩とデートできる、というのはどうですか?」

「…いいだろう。