【完結】Dressyに恋をして

私は大声でそう言った。
いくら個室と言えど、店員さんには聞こえているかもしれない。

「ほら、人数多い方が楽しいじゃない?」

美佳は念入りにクッションファンデを塗りながらそう言った。

「そうは言っても…」

そもそも、社長と東雲君て、仲良いっけ…?
なんだか、いやーな予感がする…

「あっ、きたきたぁー!
社長!
東雲君!
こっちでーす!」

美佳の声がワンオクターブ上がる。

そこには、私服姿の社長と東雲君が…

「お招きありがとうございます。」

東雲君が言い、私の隣に座った。

「どうも…」

社長が美佳の隣に座る。

「じゃ、これでみんな揃いましたね♪

今日はCdBDの好発進と、BMの成功を祝って!
楽しく飲みましょー!

かんぱーい!」

美佳が言って、4つのグラスが重なった。

「私は牛タンから…」

「もうー、真奈ったらバカの一つ覚えみたいに、いっつも牛タンじゃないのぉ!」

美佳が言う。
え、それ、言う必要ある…?

「良いじゃ無いですか。
牛タン美味しいですよね。
俺も大好きですよ!」

東雲君がフォローする。

「やだぁ、東雲君って真奈には優しーい!
あ、社長、タレが襟元についてますよ?」

え、どこどこ!?
ついてないじゃん!

美佳はおしぼりを持って、社長に近づき襟元に顔を寄せてゴシゴシと拭く。

「あーん、取れないー!」