【完結】Dressyに恋をして

あぁ、やる事がたくさんあるわ…!

そう思ってデスクで書類の山を片付けていると…

「江波先輩、大丈夫ですか…?
こん詰め過ぎてるんじゃ…」

東雲君が栄養ドリンクをコトリとデスクに置いて言った。

「へ、平気よ!
それより、東雲君だって、Butterfly Men’sの立ち上げで忙しいでしょう?
私に構ってる暇なんて無いわよ!」

私は言う。

そう、彼は、新しくオープンするButterfly Men’sのリーダーなのだ。
異例の大出世とも言える。
忙しく無いわけがなかった。

「馬鹿ですね。
構いたいんですよ。

先輩、俺の告白、覚えてますよね?」

馬鹿扱いされた…
じゃなくて…!

そ、そっか、告白か…

「う、うん、覚えているけど…
その、あの…」

「返事はしないで下さい。
今はまだ。
俺はそう簡単に振られてやるつもりはありませんから。」

ニッと笑ってそう言う東雲君は少年のようでもあり、大人の男の人のようでもあった。
そう…よね…
東雲君をちゃんと大人の男性として見てあげなくちゃ…!

「分かった…
お仕事、頑張って…!」

「はい、頑張ります。」

そして、一回り大きく見える東雲君は颯爽と去っていったのだった。

side九条麗夜

もう分かっていると思うが、俺の正体は片瀬麗夜かたせれいやだ。