【完結】Dressyに恋をして

少し触れた彼の革のジャケットは凍えるように冷たくなっていた。

「そっか…
ごめんね、何か温かい物でも奢るわ。」

「え、じゃ、じゃあ、そこのカフェに入りましょう!」

東雲君はかすかに震える手で私の背中に手を当てた。

私たちは適当なカフェに入った。

「うーんと、何にしようかなー?
カフェラテとショートケーキかな?」

「じゃ、俺はアメリカンで。」

「?
それだけでいいの?
奢るんだから、もっと高い物頼まないと!」

「いえ、甘い物が少し苦手で…」

「えー、意外!
大好きそうだけど!」

「先輩って、俺のことガキだと思ってます?」

「い、いや、そんな事無いけど、ほら、甘い顔立ちじゃない?
だから、その…
ほら!
九条社長が甘いの嫌いはわかるけどね!笑」

私は笑いを堪えて言った。

「…あの、九条社長の話題辞めてもらえます?」

「え、あ、ごめん…
そうよね、あの社長を好きな人なんて居ないか…」 

「でも、江波先輩は社長が好き…?」

「は?」

「いえ、何でも無いです!
注文します!」

♦︎♦︎♦︎

「でも、カフェとショップの合体版かぁ…
どんな感じにすれば良いんだろ?
ショップとカフェが完全に半々だと面白みに欠けるような…」

「そうですね。
あ、先輩、口元に生クリームが…

ちょっと失礼…」

東雲君は長い指先で私の口元を拭った。

「え…!
あ…