【完結】Dressyに恋をして

俺はすぐに彼女も俺のことを好きになるだろう、そう思っていた。
だけど、彼女の仕事への姿勢はすごくて…
俺の付け入る隙は無さそうだった。

聞けば、彼女は言い寄る男を全てにお断りしているらしい。

別に…って思ってた。
彼女が俺に興味が無い?
だから、何だ?
って。

だけど、彼女は社長と埼玉に行った帰りに、こう言ったんだ。

『男の人がキスする時ってどんな時…?』

と…

俺は何故かその言葉を聞いて頭に血が上るのを感じた。

気づけば、彼女を背後から抱きしめていた…

俺の初めての恋だったんだ。

だが、彼女は震える声で拒絶するだけだった。

俺は自分の気持ちを収める為に外に出た。
まだ、外は冬の名残りで寒かったけれど、ちょうどいいと思った。

九条…社長…

どうやら、俺の初恋のライバルはかなりハイスペックな男のようだ。

だけどさ、ねぇ、負けたくないんだ。
君のことが、とても、とても、好きだから。。。

嘘でも、『頑張って』って、そう言って笑って。
願わくば、俺のそばで…

「えっえっ、えぇぇぇぇぇ!?
社長からキスされたぁ!?
しかも、その後東雲君からバックハグ!?」

「ちょ、ちょっとぉ!
声が大きいわよ!
美佳!」

私は口の前に人差し指を当ててシー!とする。

「だってぇ…
羨まし過ぎるんだもん…泣」

「どこがよ…
悪魔社長よ?