【完結】Dressyに恋をして

という言葉をグッと抑え込んだ。

私はキャンキャン吠える東雲君を宥めて、1人席に着いた。

しんっじられない!
あんなキス!

いや、良く考えて?
アレはキスじゃ無いんじゃないの?
唇がこう、ぶつかった!?
つまりは、事故!?

いや…
キス、よねぇ…

私は頭を抱えてデスクに突っ伏せる。

「先輩ぃ〜?
大丈夫ですか?
やっぱり少し変ですよ〜…」

東雲君がデスクの下から覗き込む。
お前は男なのに、上目遣いが可愛すぎるだろ。

「ねぇ、東雲君…」

「はい!」

ワンッ!に聞こえる。

「男の人がキスする時ってどんな時…?」

「え…!?」

「いや、何いってんだろ…!
ごめん、やっぱり良いから!」

私は慌てて何でも無い書類をかき集めて会議室に向かった。
会議室に何か用がある訳じゃ無いけれど。

ガチャ…

すると、会議室のドアが開いた。

「先輩…」

東雲君がやってきたのだ。

「東雲君!
だ、だ、大丈夫だから!
私!
こんな所まで追っかけて来ないでよ。」

私は懐いてくる犬を追い払うように言った。

しかし…
その瞬間…

ふわりと背後から抱きしめられた。

は…!?

軽いパニックになる私…

「江波先輩…
俺じゃダメなんですか…?」

「ちょ、ちょっと離して…!」

私は東雲君を離そうとするが、力はかなり強くて離れない。

それどころか、ますますキツく抱きしめられて…