【完結】Dressyに恋をして

「悪かった…
遅くなった…
F出版社の大野の悪い噂がちょうど流れてきたんだ…」

社長は私を抱きしめながら、少しぶっきらぼうにそう言った。

「い、いえ…
私が…悪い…」

「それは違う。
悪いのはお前の弱みに付け入って悪事を働いたアイツらだ…!
自分を責めるなよ…」

そして、社長はゆっくりと私を落ち着かせるように背中を撫でた。

30分はそうしていただろうか…?

社長は私をマンションまで送ってくれた。

「今日は直帰にしておくから安心しろ。
しばらくは有給使って休んでも良い。」

社長は言った。

家に帰ってホッとして、すぐにメイクオフして、シャワーを浴びて眠った。

♦︎♦︎♦︎

次の日、だいぶ復帰した私は、会社に向かった。

すると…?

「初めまして!
江波さんのアシスタントを任されました!
東雲秋しののめしゅうです!
アシスタントとして昨日入社しました!」

デスクに着くと、いきなりアシスタントという男性社員が挨拶に来たのだ。
可愛い系かっこいい、という言葉がピッタリの、犬系イケメン男子だった。

「は、はぁ…?」

私はポカンとして思わずそう言ってしまう。

「あ、何も聞いてないっすか?
社長から、江波さんの他社との打ち合わせとかミーティングとかに同席して勉強しろって言われています!」

「はぁ…
よ、よろしく…!
そっか…!
私は江波真奈よ。
助かるわ。」