私の従者は…

「あっそういえばさっきからずっと睨んでるのは誰?」
「あっごめんなさい。紹介してなかったわね。私の従者の伊織」
「初めまして。吉田伊織と申します」
そう言う伊織の顔は怖い。
「従者って事は執事?」
「そうです」
私が答える前に伊織が答えた。
「すげ〜執事とか本当にいるんだ」
「なかなかないわよね」
「うん」
「私達はまだ見学したところがありますのでこれで失礼します」
「あっちょっと…」
伊織は私の腕を引っ張ってさっさと立ち去ってしまった。
「ちょっと!見たいところなんてあったの?」
「あそこにいるよりはマシです」
「そんな事言うなんてひどい」
「お2人とも落ち着いてください」
「伊織さんは言葉が足りないですね。それに凛さんは鈍感です」
「えっ?どういうこと?」
「それはご自分で考えるべきです。今日はここで解散しましょう。ごきげんよう」
「えっ?もう帰るの?」
「私も色々ありますので」
希咲羅ちゃんは帰ってしまった。
「帰りの車を手配します」
「私って鈍感なのかしら?」
「いつもじゃないですけどたまに」
「そう…」
それから帰りの車の中でも伊織との会話はなかった。