私の従者は…

「珍しい。私達が1番なのね」
「そのようですね」
「ねぇ最後の花火一緒に見ない?」
「お嬢様がお望みとあらば」
「またそうやって言うのね」
私は不貞腐れた顔をした。
「私は伊織の本心を聞きたいのに…」
「私はいつでも本心でお話ししていますが」
「嘘よ。私がお嬢様で伊織が従者だから従っているだけ」
「それが従者というものですから」
「悔しいけどそうよね」
私はシュンとなりながらも準備のため手だけは動かしていた。それは伊織も同じだ。
その時。
「2人とももういらしてたんですね」
「希咲羅ちゃん、とっても似合ってるわね」
「ありがとうございます。お2人もとってもお似合いです」
「ふふっ。ありがとう」
希咲羅ちゃんのドレスは薄い黄色を基調としたものでとっても似合っていた。そういえば黄色が一番好きな色だと聞いたことがあるからそれでだろうと思った。 
「あっお手伝いします」
私達が動いているのを見て希咲羅ちゃんが駆け寄ってきてくれた。
「ありがとう」
「今日楽しみですね」
「そうね。こんな事をするのも最後になるかもしれないから大切にしないと」
「そうですね。大学に進学したら皆さん学部が別々ですものね」