私の従者は…

「もうこの学校に来るのもあと少しですね」
美璃ちゃんが切り出す。
「そうね。なんだか寂しいわ」
「会長も寂しく感じるんですね。意外です」
「もちろん。私も人間ですから」
「なんか会長って完璧な感じがして」
「それは分かる!隙のない感じっていうか」
「でも全てが完璧な人間なんていませんよ。私だって実は朝は苦手ですし…」
「そうなんですか!?」
「ふふっ。はい」
「皆さん、パーティーはドレスコードがありますけどどんな服を着る予定ですか?」
「私は父が新しいドレスをプレゼントすると張り切っていて」
「副会長は?」
「私は給仕もあるのでいつも屋敷で着ているものと同じです」
「なんとなくもったいない気がしますけど」
希咲羅ちゃんが言う。
「えっ?」
「確かにそうですわね」
「お嬢様?」
「伊織、あなたも新しい服仕立てなさい」
「えっ?でも…」
「お金の心配なら心配要りません。私が父に頼みますから。伊織も成人になるし1着くらいちゃんとしたものを持っていた方がいいわ」
「分かりました。でもお金は要りません。うちにもそれなりにお金はありますから」
「そう。分かったわ。では仕立て屋を呼ぶわ。言っときますけどこれは決定事項ですから」
「はい…」