「……大丈夫?」
「……はい、心配しないでください」
すぐにしゃがみこんで本を拾い始めた翠くんの様子が明らかおかしい。
だって今ですら手が震えて本が上手く掴めていないもん。
いつもじゃ有り得ないぐらいの時間をかけて本がカウンターに置かれて、心配しながらスキャンしていく。
「ねぇ、本当に大丈夫?体調悪かったりしない?」
「本当に大丈夫なので」
心配になって前屈みになって翠くんの顔を見ようとしたらすかさず両手で静止がかかった。
さすが剣道部。手に豆ができちゃってる。頑張っている証拠だね。
なんて浮かんですぐ、見えた耳が真っ赤なことに気がついた。
「耳真っ赤だけど本当に大丈夫なの!!」
「大丈夫です!!本当に!」
どこが大丈夫なのよ!
とツッコミたいところだがここまで言い切られてしまったらどうしようもない。



