「その」悪徳令息侮るべからず

デート当日服選びに(っていうか随分着てなかった服だから引っ張り出すのに)手間取った僕は集合時間の5分前に集合場所に到着した。久留美は先に着いていたようで時間を見ながら待っている。しまった!!女子を待たせるなんて言語道断だ!!
「ごめんっ久留美待たせたな!」
「あっラムテラスくん。全然待ってないよ!今日は一段とカッコいいね」
「久留美こそ、可愛い。普段と違っていいな」
「ありがとう///」
僕は久留美の手を引っ張り電車までエスコートする。
「あっそうだラムテラスくん、今日はどこ行くの?」
「秘密、着いてからのお楽しみ!」
いくつか駅を越えた後1番大きい駅で人混みに押しつぶされそうになりながら降りる。クッソ車で来た方が良かったか、、、?
「ほら、ついたよ」
「え?、、、わぁぁ!!!水族館!?しかも大きい、、、」
「女子ってこうゆうとこ好きって聞いたんだけど、、、どうだ?」
「大好き!!ありがとうラムテラスくん」
「早速回るか、チケットは取ってあるから買う必要はないよ」
ゲートから入り色んな水槽を見て回る。ここの水族館は最新の設備やイン◯タ映えする水槽などが売りだ。久留美も楽しそうだし良かった
「ねぇ,ラムテラスくん。良かったら写真一緒に撮らない?」
「写真?別にいいけど、、、」
実を言うと写真はあまり得意ではない。自分をフォルダーのなかにずっと残すなど実に不愉快だ。でも恋人は写真撮るのも当たり前なのだろう、ここは精一杯の作り笑顔で乗り切る!パシャリと水槽の前で写真をとると久留美はとても嬉しそうな顔をしてギュッとスマホを抱きしめた、そんなに嬉しいか?
「、、、ずっと大切にするね」
「えっあぁ、ありがとう?それよりお腹空いてないか?なんか食べに行こ」
「ふふっうん!!何か食べよう」
近くにあったレストランへと足を踏み入れる。メニューをみると何というかこれは、、、
「、、、、、、不味そう、、、、、、」
久留美が僕の思っていたことをぽつりと呟く。紫のご飯とかは食欲そそらないだろ!!
「まともなの選んで食べよう」
「うん、そうだね。私このアザラシパンケーキにしよう」
「セメントみたいな色してるけど大丈夫?」
「仮にセメントでも美味しくいただくよ」
「じゃあ僕はこのイルカパフェで」
「可愛いパフェね、ゼリーなんだ!」
「1番まともそう」
注文したら最速で届いた。まじか、早すぎんだろ。僕は容赦なくイルカの胴体をぶったぎりながら久留美に眼を向けた。露出が多いワンピース、歩きにくそう水族館にしといて正解だった。
「この後はイルカショーがあるらしいけどどうする?」
「ほんとっ!?私イルカショーみたい!!」
「じゃあ行くか」
僕はパフェをパクパクと2、3口で食べ終わると値段を確認する。こうゆうときは男が払うのが当たり前か
「ラムテラスくん!はいあーん」
「え?」
「私のパンケーキあげる!はいどーぞ」
、、、あーんなんて小学生かよ。まぁでも好意を無下にするのは男として、、、
「、、、あーん///」
正直めっちゃ恥ずかしい!!!店員さんもこっち見てるし。早く食べ終われ久留美!
「んー美味しかった!ご馳走様でした!」
「ご馳走様でした。さっ行くぞ、先出ててくれここは僕が払うから」
「えっ?悪いよ私も、、、」
「いや、ここは奢らせてくれ。付き合ってるんだから」
「うん、ありがとう」
その後もイルカショーをみたりお土産を買ったりであっという間に時間が過ぎていった。帰り道僕は彼女に問いかけた。
「今日は、、、楽しかった?」
「楽しかったよ!!ありがとう!!」
僕はそれを聞いて緊張の糸が途切れふにゃあと笑ってしまった
「よかったぁ、、、こちらこそありがとう」