【完結】正体を隠す最強魔導士様と、役立たずと蔑まれて追放された令嬢の♡拗らせ恋♡

sideシェリエ

その日、ロロドロア様がお仕事に行かれて、私は食料を買いに王都中心部に向かった。

買い物をしていると…

「シェリエ!」 

ロロドロア様の声がして振り返った。

「まぁ!
ロロドロア様…!と、キリアヌス様!
お二人で…

デート、ですの!?」

私は驚き言う。

ずっこける2人。

「な訳無いだろう!
気持ちの悪い冗談言うなよ!」

ムキになるロロドロア様。

「全くロロドロアに同感です!」

キリアヌス様。

そんな2人をクスクス笑いながら見た後、私は真面目に尋ねた。

「どうして、副団長のお二人が都内に居るのですか?」

「パトロールさ。
かなりパトロールを強化する事になってな。
それで、今回はキリアヌスと組んでいる訳さ。」

ロロドロア様が真面目に答える。

「まぁ、パトロール強化…と言う事は、何か動きがあったんですの!?」

「相変わらず事件がお好きなようですね。」

キリアヌス様が苦笑いして言う。

「まぁ、どうせ聞かれると思って居たから…

シェリエ、キリアヌス、少し喫茶店に入って話そう。」

ロロドロア様が提案する。

♦︎

喫茶店にて。
私は精密血液検査の結果を聞いた。
さすがに驚きを隠せなかった。

恐らく攫われた18人全員が魔沸点に達する、と聞いた時、あの父親の顔が浮かんだ…

「な、なんとか、なりませんの…?」

「無理だ。
魔沸点に達した者を治す術は無い。
すみやかに殺すしか…」

ロロドロア様が言う。

その時…!

喫茶店の外から悲鳴が聞こえた!

「魔沸点に達したやつが、魔導士団員を殺したぞー!」
「こっちに来るわ!」
「助けてー!」

「ロロド!」

キリアヌス様が鋭く言い剣を抜き立ち上がり、ロロドロア様も同時に氷の剣を作り出していた。