実はバディを組むのは、緋暮で二人目。一人目は周くんだった。
彼が治癒能力に目覚める前のことだけどね。
周くんとバディを解消することになったのは、不仲とかじゃない。単に彼の治癒能力を活かすため、戦闘職から支援職への異動命令が下ったからだ。
当時の彼は『嫌だ、ぼくは椿さんと戦いたいです』なんて寂しがってくれたっけ。
可愛かったなぁ、とほっこりした気持ちになる。
「そういうことです。椿さんとの付き合いは長いので」
「へぇ?」
何故か緋暮は周くんを見てニタァっと笑ったかと思うと、急に私の袖を引き寄せてきた。
「今は僕がおるから安心しや。僕と椿ちゃん、なかなか相性ええみたいやし?」
「ちょ、急に何?」
変なこと言い始めた緋暮を叩くけど、この男はどこ吹く風だ。
「じゃあ椿ちゃん。僕がおらんくてもあの雪女、浄化できた?」
「それはっ……」
悔しいけど分かってる。緋暮が雪女を止めてくれたからこそ浄化できたんだって。
押し黙ると、緋暮は満足そうな笑みを浮かべる。
「……芦ヶ谷さん。この際はっきりと聞いておきます」
黙って見ていた周くんは、険しい顔をしていた。
「芦ヶ谷さんは、西部から派遣されたスパイですよね?」
「なっ!」
ス、スパイ?!
彼が治癒能力に目覚める前のことだけどね。
周くんとバディを解消することになったのは、不仲とかじゃない。単に彼の治癒能力を活かすため、戦闘職から支援職への異動命令が下ったからだ。
当時の彼は『嫌だ、ぼくは椿さんと戦いたいです』なんて寂しがってくれたっけ。
可愛かったなぁ、とほっこりした気持ちになる。
「そういうことです。椿さんとの付き合いは長いので」
「へぇ?」
何故か緋暮は周くんを見てニタァっと笑ったかと思うと、急に私の袖を引き寄せてきた。
「今は僕がおるから安心しや。僕と椿ちゃん、なかなか相性ええみたいやし?」
「ちょ、急に何?」
変なこと言い始めた緋暮を叩くけど、この男はどこ吹く風だ。
「じゃあ椿ちゃん。僕がおらんくてもあの雪女、浄化できた?」
「それはっ……」
悔しいけど分かってる。緋暮が雪女を止めてくれたからこそ浄化できたんだって。
押し黙ると、緋暮は満足そうな笑みを浮かべる。
「……芦ヶ谷さん。この際はっきりと聞いておきます」
黙って見ていた周くんは、険しい顔をしていた。
「芦ヶ谷さんは、西部から派遣されたスパイですよね?」
「なっ!」
ス、スパイ?!
