朝、七時五十分。
教室に着いたけど、隣の席の緋暮はまだ来てないみたい。
鞄を下ろすと、女子たちの会話が聞こえてくる。
「芦ヶ谷くんイケメンすぎない? 京都弁も堪んな〜い!」
「頭も良いらしいよ、転校早々学年一位だって!」
「おまけに運動神経も抜群だし!」
随分な人気だ。なんでも既に数人の女子が、彼に突撃告白済みだとか。
でも私だけは、アイツの本性を知っている。
みんな騙されないで、あれ全部外ヅラだから!
「おはよ、椿ちゃん」
「……おはよ」
脳内で叫んでると、噂の張本人が教室に入ってくる。
「いいな〜椿、芦ヶ谷くんの隣で」
友達の声に、私は全力で否定を返す。
「全然よくない! 早く席替えしたいよ……」
「あのー。聞こえてるんやけど?」
緋暮がわざとらしく悲しそうな顔(演技)をすると、教室中の視線が集まった。
「椿ちゃんってば、ほんまにいけず」
直後、とんでもない爆弾発言が落とされる。
「――僕たち、一緒に住んどる仲やのに」
「はぁ?!?!」
そこかしこで「え〜ッ?!?」「同棲?!」「中学生で!?」という悲鳴が上がる。
「誤解だから! 同じ宿舎……アパートに住んでるってだけでしょ!」
「一つ屋根の下、やんなぁ?」
緋暮は悪びれた様子もない。
ますます悲鳴が上がり、私はもう頭を抱えるしかなくなったのだった。
教室に着いたけど、隣の席の緋暮はまだ来てないみたい。
鞄を下ろすと、女子たちの会話が聞こえてくる。
「芦ヶ谷くんイケメンすぎない? 京都弁も堪んな〜い!」
「頭も良いらしいよ、転校早々学年一位だって!」
「おまけに運動神経も抜群だし!」
随分な人気だ。なんでも既に数人の女子が、彼に突撃告白済みだとか。
でも私だけは、アイツの本性を知っている。
みんな騙されないで、あれ全部外ヅラだから!
「おはよ、椿ちゃん」
「……おはよ」
脳内で叫んでると、噂の張本人が教室に入ってくる。
「いいな〜椿、芦ヶ谷くんの隣で」
友達の声に、私は全力で否定を返す。
「全然よくない! 早く席替えしたいよ……」
「あのー。聞こえてるんやけど?」
緋暮がわざとらしく悲しそうな顔(演技)をすると、教室中の視線が集まった。
「椿ちゃんってば、ほんまにいけず」
直後、とんでもない爆弾発言が落とされる。
「――僕たち、一緒に住んどる仲やのに」
「はぁ?!?!」
そこかしこで「え〜ッ?!?」「同棲?!」「中学生で!?」という悲鳴が上がる。
「誤解だから! 同じ宿舎……アパートに住んでるってだけでしょ!」
「一つ屋根の下、やんなぁ?」
緋暮は悪びれた様子もない。
ますます悲鳴が上がり、私はもう頭を抱えるしかなくなったのだった。
