彼女のほうは家柄がよくて、彼の方は⋯⋯だから、彼女の両親は激怒して、それこそ塩を撒いて追い出したって。
彼女は慟哭して、もう親のことはいいから⋯⋯って、彼との駆け落ちを決心したそうよ。
今までの二人は、生活リズムが違っても、なんとか予定を合わせながら、プラトニックなデートを重ねてきたの。
でも、彼女の両親に結婚を大反対された日から、二人はなかなか逢えなくなってしまったそうで。
彼女が彼に電話しても、体調が悪いとか、疲れてるとか⋯⋯そんな反応が増えてしまって。
そこで彼女は、戸惑いながらも、初めて彼の部屋を訪ねてみたの。
すると、彼は「まだ結婚前なんだから、一人暮らしの男の部屋に来てはいけないよ」って力なく微笑んで⋯⋯。
そう言われても、彼女は、駆け落ちしましょう!って強く言ったんですって。
彼も、そうしようと答えたけれど、その日はとにかく、彼女に早く帰るように促したそうでね。
え?
付き合っていながら部屋に上がらせないのは、何か疚しいんじゃないかって?
あのねぇ⋯⋯今よりは貞操観念にうるさい時代だった上に、敬虔なクリスチャンだったら、そういうものでしょう。
それでね。
彼女の強い意志もあって、二人は北海道に駆け落ちすることに決めたの。
約束の日、彼女は真夜中の港で待ち続けていたのに、彼は現れなくて⋯⋯。
彼女は慟哭して、もう親のことはいいから⋯⋯って、彼との駆け落ちを決心したそうよ。
今までの二人は、生活リズムが違っても、なんとか予定を合わせながら、プラトニックなデートを重ねてきたの。
でも、彼女の両親に結婚を大反対された日から、二人はなかなか逢えなくなってしまったそうで。
彼女が彼に電話しても、体調が悪いとか、疲れてるとか⋯⋯そんな反応が増えてしまって。
そこで彼女は、戸惑いながらも、初めて彼の部屋を訪ねてみたの。
すると、彼は「まだ結婚前なんだから、一人暮らしの男の部屋に来てはいけないよ」って力なく微笑んで⋯⋯。
そう言われても、彼女は、駆け落ちしましょう!って強く言ったんですって。
彼も、そうしようと答えたけれど、その日はとにかく、彼女に早く帰るように促したそうでね。
え?
付き合っていながら部屋に上がらせないのは、何か疚しいんじゃないかって?
あのねぇ⋯⋯今よりは貞操観念にうるさい時代だった上に、敬虔なクリスチャンだったら、そういうものでしょう。
それでね。
彼女の強い意志もあって、二人は北海道に駆け落ちすることに決めたの。
約束の日、彼女は真夜中の港で待ち続けていたのに、彼は現れなくて⋯⋯。



