戸惑っていると、テオドールが目ざとく気付く。
「僕の全快を祝うガーデンパーティ、リディアお姉さまは祝ってはくれないの……?」
上目遣いでかわいくおねだりする様子がまぶしい。その顔面、目がやられる、尊い。
「まあ、リディアってば、なにを心配しているの?」
ベアトリーチェ様は腕を組み、落ち着いた口調で言った。
「あまり人前に出たことがないので、ちょっと不安なんです」
私は正直に話した。
「あら、それなら小規模にするから大丈夫よ」
ベアトリーチェ様の申し出にホッと胸をなでおろす。
「本当は今年一番の規模で最高にきらびやかなガーデンパーティにしたいのだけれど。場所も王都に移して両親も呼んで、有名なアシュル楽団を呼ぶのよ」
おっ、おおぅ、ご両親とは国王夫妻。
それはもう王族主催の最大級の規模のガーデンパーティとなるのではないか。
「でもいいわ、リディアが望むなら、今回はこじんまりと、この屋敷で開催しましょ!」
ベアトリーチェ様は私の意志をくみ取ってくださった。
「そうと決まれば、こうしちゃいられないわね……!!」
フフフと低い声が聞こえる。
「燃えてきたわ、私……」
ベアトリーチェ様の迫力が怖いぐらいだ。手をグッと握り、瞳が輝きだした。
「会場の飾りつけ、それに料理も考えなくては! 招待客は? なによりもドレスに装飾品も必要よね……!」
ベアトリーチェ様は急いで退室しようとするが、ふっと思い出したように立ち止まる。
「リディア、近いうちに呼び出しかけるから!! 呼ばれたらくるのよ!」
「は、はい」
ベアトリーチェ様は嵐のごとく、部屋を去って行った。
「慌ただしいなぁ、ベアトリーチェ姉さまは」
テオドールは慣れた様子でポリポリと頬をかいた。
「ベアトリーチェ姉さまはいつもあんな感じ。華やかな場と、場を取り仕切るのも好きみたい。それになにより、忙しければ忙しいほど燃える人だから。勝手にやらせておけばいいよ。張り切っている時が一番楽しそうだし」
冷静なテオドールに諭される。
ベアトリーチェ様が出ていった扉から、行き違いでアレクが入室してきた。
「なんだ、さっき姉上がやけに上機嫌に出て行ったが」
「ああ、また始まったよ。いつものアレ」
テオドールの発言にアレクの頬がピクリと反応した。
「僕の全快を祝うガーデンパーティ、リディアお姉さまは祝ってはくれないの……?」
上目遣いでかわいくおねだりする様子がまぶしい。その顔面、目がやられる、尊い。
「まあ、リディアってば、なにを心配しているの?」
ベアトリーチェ様は腕を組み、落ち着いた口調で言った。
「あまり人前に出たことがないので、ちょっと不安なんです」
私は正直に話した。
「あら、それなら小規模にするから大丈夫よ」
ベアトリーチェ様の申し出にホッと胸をなでおろす。
「本当は今年一番の規模で最高にきらびやかなガーデンパーティにしたいのだけれど。場所も王都に移して両親も呼んで、有名なアシュル楽団を呼ぶのよ」
おっ、おおぅ、ご両親とは国王夫妻。
それはもう王族主催の最大級の規模のガーデンパーティとなるのではないか。
「でもいいわ、リディアが望むなら、今回はこじんまりと、この屋敷で開催しましょ!」
ベアトリーチェ様は私の意志をくみ取ってくださった。
「そうと決まれば、こうしちゃいられないわね……!!」
フフフと低い声が聞こえる。
「燃えてきたわ、私……」
ベアトリーチェ様の迫力が怖いぐらいだ。手をグッと握り、瞳が輝きだした。
「会場の飾りつけ、それに料理も考えなくては! 招待客は? なによりもドレスに装飾品も必要よね……!」
ベアトリーチェ様は急いで退室しようとするが、ふっと思い出したように立ち止まる。
「リディア、近いうちに呼び出しかけるから!! 呼ばれたらくるのよ!」
「は、はい」
ベアトリーチェ様は嵐のごとく、部屋を去って行った。
「慌ただしいなぁ、ベアトリーチェ姉さまは」
テオドールは慣れた様子でポリポリと頬をかいた。
「ベアトリーチェ姉さまはいつもあんな感じ。華やかな場と、場を取り仕切るのも好きみたい。それになにより、忙しければ忙しいほど燃える人だから。勝手にやらせておけばいいよ。張り切っている時が一番楽しそうだし」
冷静なテオドールに諭される。
ベアトリーチェ様が出ていった扉から、行き違いでアレクが入室してきた。
「なんだ、さっき姉上がやけに上機嫌に出て行ったが」
「ああ、また始まったよ。いつものアレ」
テオドールの発言にアレクの頬がピクリと反応した。
