あの日から、わたしの生活は良くも悪くも変動が激しい毎日となった。
命くんと初めて二人で出掛けた翌日、いつも通り集荷にやって来た命くんには、改めてお礼を伝えた。
しかし、命くんは雅の事が気になるらしく「MIYAVIさんと知り合いなんすか?!」と、雅に関する質問攻めをされた。
雅の方はというと、わたしが日中仕事で留守の間は何をしているのか全く分からない。
分かるのは、毎日体力づくりの為だと言って、夜にランニングに出掛ける事くらいだ。
(住む家見つかったら、すぐ出て行くと思ったのに、全然出て行く気配がないし···、ちゃんと探してるのかな?)
そんな不満を抱きながら、(今日こそは、雅に言ってやるぞ!)と心の中で誓っていた金曜日の午後。
「ども〜、白猫運輸でーす!」
いつものように命くんが集荷にやって来た。
「あ、命くんお疲れ様。」
「今日は荷物ありますか?」
「ううん、今日は無し。」
「了解!」
命くんとは、以前よりも打ち解けられてきた気がする。
とは言っても、まだその綺麗過ぎる顔を直視する事は出来ない。
「ねぇ、麗月さん。そろそろ、俺と二度目のデートしてくれませんか?」
「あ、デート···かぁ。」
「ダメっすか?」
「ううん、ダメじゃないよ。」
わたしがそう返事をすると、命くんは「やったぁ!」と笑顔を見せ、それから「次はどこ行きましょうかね〜?麗月さん、行きたいところないですか?」と言った。
「行きたいところかぁ···」
「もしあったら、そこ行きましょ!考えておいてくださいね!」
命くんはそう言うと、「それじゃあ、また来週!」と仕事へ戻って行った。



