この恋に名前をつけるとするならば


その日、わたしは命くんから差し入れで貰ったアップルティーを飲みながら、一時間だけ残業をし、あとは最終確認だけをすれば本社へ提出できるまでに作業を終わらせた。

帰宅すれば、もう体力はゼロに等しく、まさにバタンキューだった。

(あとは明日さえ乗り切れば······命くんと···)

気付けばわたしは、化粧も落とさないままベッドの上でうつ伏せになり、眠りに落ちてしまっていた。


そして、勤怠修正最終日の水曜日。
わたしは予定通り全てのエラー処理を終え、本社に修正済みのデータを送り、何とか毎月の重大な業務を終える事が出来た。

「終わったー!!!」

達成感と解放感で身体の力が抜ける。

そんな喜びに浸っている中、命くんが集荷にやって来た。

「ども〜、白猫運輸です!」
「あ!命くん、お疲れ様!」
「麗月さん何か嬉しそうですね。もしかして、大仕事終わったんですか?」
「そう!やっと終わったの!」

と言い終わった後で、つい敬語を忘れていた事に気付き、わたしは「あっ!ごめんなさい!馴れ馴れしく話してしまって!」と謝った。

「いえ、全然いいですよ!多分、俺の方が年下ですし。」
「そういえば命くんって、何歳?」
「俺は今年で27になります!」
「なら、2つ年下だ!」

自分でもわたしの方が年上であろうとは思っていたが、それほど年の差が開き過ぎていない事に少し安心する。

すると命くんは、「じゃあ、今日仕事終わってから、早速焼肉デート行きますか!」と言い、わたしは仕事後の19時に待ち合わせをして命くんと焼肉デートへ出掛ける約束をしたのだった。