「それは…
ありがとうございます…
心強いですわ…」
叔母さんがそう言って、私たちを書斎の前まで案内した。
警察が現場検証しているので、まだ中には入れない。
「叔父さん…は…」
言葉が出てこない。
それを見て、宇賀神先生が助け舟を出した。
「柊先生の死因はなんなのでしょうか?
殺人事件との事でしたが…?」
「えぇ…
腹部を鋭利な刃物で刺されての、出血死だそうです…」
「そうですか…」
「叔父さんは既に亡くなってたの…?」
私が尋ねると、叔母さんは静かに首を縦に振った。
無念だっただろう。
弁護士としてもまだまだ活躍していたし、老後はこの地でのんびり動物達と暮らしたい、と、そう言って居た。
そして、警察の現場検証が終わり、私たちは中に入った。
床には血がべっとりと広がっていた。
もう、乾いているが、なんだか生々しい。
殺害された時に揉めたのか、床には雑誌やペン類、将棋の駒などが散らばっていた。
叔父さんは将棋が好きだった。
将棋は事件の謎を紐解くのによく似てる、と生前言っていた気がする。
「叔父さんは犯人と揉めたのね…?」
「えぇ、そうね…
多分、必死に抵抗したんでしょう…
色んな物が散らばっていて、いつもの書斎ではないから…」
叔母さんは答えた。
「第1発見者は誰ですか?」
「え、えぇ。
牧場の管理人で、前野弘さんという方です。
前野さんは、今朝、馬の調子を報告する為に書斎に来たと言って居ました。
そしたら、返事が無くて…
鍵も開いていて、中に入ったら主人が倒れていた、と…」
「そうですか…」
「他にこの屋敷には人を雇っているのですか?」
「え、えぇ…
この通り、広い屋敷ですから…
犬小屋に1人と、猫ハウスに1人、お手伝いさんが3人…」
「なるほど…」
「全員に犯行が可能だったってこと…?」
私が眉間に皺を寄せながら尋ねると…
「えぇ、私を含めて、ね。」
叔母さんはぼんやりと窓を眺めながらそう答えた。
その後、事件現場をよく見たが、特に変わったところはなかった。
私たちは一旦帰る事にした。
♦︎♦︎♦︎
翌日、叔母さんが逮捕された…
彼女の寝室から凶器と思われる包丁が見つかり、さらに、指紋がついていた、という事だった。
私はさらにかなりのショックを受けた。
「そんな…
叔母さんが…?」
「綾乃…
大丈夫ですか…?
あなたが参ってしまっては、事件を解決するのは無理ですよ…」
「だ、大丈夫…です…
叔母さんに会いに行きましょう!
私叔母さんの弁護人になります!」
私は気持ちを切り替えてそう言った。
ありがとうございます…
心強いですわ…」
叔母さんがそう言って、私たちを書斎の前まで案内した。
警察が現場検証しているので、まだ中には入れない。
「叔父さん…は…」
言葉が出てこない。
それを見て、宇賀神先生が助け舟を出した。
「柊先生の死因はなんなのでしょうか?
殺人事件との事でしたが…?」
「えぇ…
腹部を鋭利な刃物で刺されての、出血死だそうです…」
「そうですか…」
「叔父さんは既に亡くなってたの…?」
私が尋ねると、叔母さんは静かに首を縦に振った。
無念だっただろう。
弁護士としてもまだまだ活躍していたし、老後はこの地でのんびり動物達と暮らしたい、と、そう言って居た。
そして、警察の現場検証が終わり、私たちは中に入った。
床には血がべっとりと広がっていた。
もう、乾いているが、なんだか生々しい。
殺害された時に揉めたのか、床には雑誌やペン類、将棋の駒などが散らばっていた。
叔父さんは将棋が好きだった。
将棋は事件の謎を紐解くのによく似てる、と生前言っていた気がする。
「叔父さんは犯人と揉めたのね…?」
「えぇ、そうね…
多分、必死に抵抗したんでしょう…
色んな物が散らばっていて、いつもの書斎ではないから…」
叔母さんは答えた。
「第1発見者は誰ですか?」
「え、えぇ。
牧場の管理人で、前野弘さんという方です。
前野さんは、今朝、馬の調子を報告する為に書斎に来たと言って居ました。
そしたら、返事が無くて…
鍵も開いていて、中に入ったら主人が倒れていた、と…」
「そうですか…」
「他にこの屋敷には人を雇っているのですか?」
「え、えぇ…
この通り、広い屋敷ですから…
犬小屋に1人と、猫ハウスに1人、お手伝いさんが3人…」
「なるほど…」
「全員に犯行が可能だったってこと…?」
私が眉間に皺を寄せながら尋ねると…
「えぇ、私を含めて、ね。」
叔母さんはぼんやりと窓を眺めながらそう答えた。
その後、事件現場をよく見たが、特に変わったところはなかった。
私たちは一旦帰る事にした。
♦︎♦︎♦︎
翌日、叔母さんが逮捕された…
彼女の寝室から凶器と思われる包丁が見つかり、さらに、指紋がついていた、という事だった。
私はさらにかなりのショックを受けた。
「そんな…
叔母さんが…?」
「綾乃…
大丈夫ですか…?
あなたが参ってしまっては、事件を解決するのは無理ですよ…」
「だ、大丈夫…です…
叔母さんに会いに行きましょう!
私叔母さんの弁護人になります!」
私は気持ちを切り替えてそう言った。



