「お楽しみのところすいません。」
綺羅君は言う。
「分かってるなら、来るなよ。」
一ノ瀬さんは否定もせずにそう言った。
来てくれて良かった…
私がその時心の中でそう言ったのは、まぁ、黙ってるとしよう…
「離反した木本竜らと連絡がつきました。
奴らはオレオレ詐欺や振り込め詐欺を本流とするとして、こちらに干渉してこない事を要求してきました。
ケジメ金として、3000万円も支払うと言っています。」
「なるほど…
オレオレ詐欺と振り込め詐欺じゃ、俺たちのシノギとは被らないから目を瞑ってくれ、という事か…」
「まぁ、そうでしょうねぇ。
でも、ケンカするんでしょ?」
綺羅君がキラキラした瞳でそう言った。
「分かってるじゃないか、綺羅。
3000万円だと?
そんはしょぼい金で俺が黙る訳がねぇ。
すぐに、こちらの答えはノーだと返事をしろ。
徹底抗争の始まりだとよ。」
「はいっ!
分かりましたぁ!」
綺羅君…
そんな満面の笑みで…
私はオロオロするばかりだった。
「若頭!
ORIONに不特定多数の車が向かっています!」
私たちの護衛に付いていた男の1人が言う。
「動き出したか!
綺羅!
こっちの頭数は何人だ!?」
一ノ瀬さんは拳銃に弾を込めながら、そう言った。
「上の事務所からも引っ張ってきて、12人です!
応援を呼ぶけど、間に合わないですぅ!」
綺羅君が両手に拳銃を持ち、ナックルを付けた。
ヒィィィィィ…!
なに!?
何が起きてるの!?
「全員戦闘体制!
びびるなよ!
腰が引けるやつは俺が撃ち抜くぞ!
逃げ場なんてねぇ!
殺るか、殺られるかだ!!!」
一ノ瀬さんがそう言って一階に上がっていく。
「梨紗さんはここに居てください!
上は危険ですからぁ!」
そして、数秒後。
銃を発砲する音が幾つも鳴った。
「ぶっ殺せぇぇぇ!」
一ノ瀬さんは完全に戦闘モードらしい。
私は震える膝を抱き抱え、違法賭博場の隅でうずくまっていた。
5分か…
いや、もっと…?
銃声が鳴り響いていただろうか?
それはピタリと止み、静寂が訪れた。
終わった…?
一ノ瀬さん…!!!
私の頭の中には血だらけの一ノ瀬さんがよぎった…!
私は階段を駆け上がる。
「い、一ノ瀬さん!」
「あん?
梨紗?
どうした?
そんなに慌てて?」
彼はカウンターでタバコをくゆらせながら、呑気にそう尋ねた。
「け、け、怪我は…!?」
「あぁ、威嚇だよ。
打ち込みだけで、入り込んでもきやしねー。
腰抜けだな、ありゃあ。」
「こっちは1人撃ち抜いたけどねー。」
綺羅君がにこやかに言う。
「なに、お前…?
まさか、俺を心配したのか…?」
ニヤニヤと聞く一ノ瀬さん。
綺羅君は言う。
「分かってるなら、来るなよ。」
一ノ瀬さんは否定もせずにそう言った。
来てくれて良かった…
私がその時心の中でそう言ったのは、まぁ、黙ってるとしよう…
「離反した木本竜らと連絡がつきました。
奴らはオレオレ詐欺や振り込め詐欺を本流とするとして、こちらに干渉してこない事を要求してきました。
ケジメ金として、3000万円も支払うと言っています。」
「なるほど…
オレオレ詐欺と振り込め詐欺じゃ、俺たちのシノギとは被らないから目を瞑ってくれ、という事か…」
「まぁ、そうでしょうねぇ。
でも、ケンカするんでしょ?」
綺羅君がキラキラした瞳でそう言った。
「分かってるじゃないか、綺羅。
3000万円だと?
そんはしょぼい金で俺が黙る訳がねぇ。
すぐに、こちらの答えはノーだと返事をしろ。
徹底抗争の始まりだとよ。」
「はいっ!
分かりましたぁ!」
綺羅君…
そんな満面の笑みで…
私はオロオロするばかりだった。
「若頭!
ORIONに不特定多数の車が向かっています!」
私たちの護衛に付いていた男の1人が言う。
「動き出したか!
綺羅!
こっちの頭数は何人だ!?」
一ノ瀬さんは拳銃に弾を込めながら、そう言った。
「上の事務所からも引っ張ってきて、12人です!
応援を呼ぶけど、間に合わないですぅ!」
綺羅君が両手に拳銃を持ち、ナックルを付けた。
ヒィィィィィ…!
なに!?
何が起きてるの!?
「全員戦闘体制!
びびるなよ!
腰が引けるやつは俺が撃ち抜くぞ!
逃げ場なんてねぇ!
殺るか、殺られるかだ!!!」
一ノ瀬さんがそう言って一階に上がっていく。
「梨紗さんはここに居てください!
上は危険ですからぁ!」
そして、数秒後。
銃を発砲する音が幾つも鳴った。
「ぶっ殺せぇぇぇ!」
一ノ瀬さんは完全に戦闘モードらしい。
私は震える膝を抱き抱え、違法賭博場の隅でうずくまっていた。
5分か…
いや、もっと…?
銃声が鳴り響いていただろうか?
それはピタリと止み、静寂が訪れた。
終わった…?
一ノ瀬さん…!!!
私の頭の中には血だらけの一ノ瀬さんがよぎった…!
私は階段を駆け上がる。
「い、一ノ瀬さん!」
「あん?
梨紗?
どうした?
そんなに慌てて?」
彼はカウンターでタバコをくゆらせながら、呑気にそう尋ねた。
「け、け、怪我は…!?」
「あぁ、威嚇だよ。
打ち込みだけで、入り込んでもきやしねー。
腰抜けだな、ありゃあ。」
「こっちは1人撃ち抜いたけどねー。」
綺羅君がにこやかに言う。
「なに、お前…?
まさか、俺を心配したのか…?」
ニヤニヤと聞く一ノ瀬さん。



