「あ、ありがとうございます…!」
「まぁ、1年間は俺の…オモチャ、だ。」
「うーん…」
「そんなに喜ぶなって。」
「喜んでません!」
そんな他愛無い会話をしながら、私はカフェオレを飲み干し、一ノ瀬さんはその間に新聞に目を通していた。
ヤクザって新聞なんて読むんだ…
そうやってじっと彼を見ていると…
「ヤクザが新聞読むんだ?とか思ってんだろ。」
え、エスパー!?
心の中を読まれた!?
「顔に書いてあるんだよ。」
一ノ瀬さんはそう言って新聞を閉じた。
「最近、首総も変わって、法律もやっと動き出した。
俺たちにとって、世の中の動きを知ることはとても大事なんだよ。
生きるか死ぬかが掛かってるからな。」
一ノ瀬さんがそう言った所で、奥から小柄な男性が出てきた。
子犬のような人懐こい顔立ちに、160cmちょいの身長。
彼も深いグリーンのエプロンをしている事からこの店の、店員さん…?
「おぉ、綺羅か。」
「おはようございます、若頭。」
「おっす。」
「あれれ?
こちらの可愛い人は?」
「あぁ、俺の…ペットで、梨紗。
梨紗、あいさつしろ。
コイツは綺羅薫。
この店の店長さ。」
「は、初めまして!
月城梨紗です!」
私は慌てて立ち上がる。
「よろしくぅ。
僕、綺羅薫ですぅ。
コーヒー淹れるしか能がないけどねー。」
「そ、そんな…!」
「コイツ…
こう見えても《《鉄拳の綺羅》》って呼ばれてるんだぜ?
可愛い顔に騙されんなよ。」
一ノ瀬さんが笑いながら言う。
鉄拳の綺羅…!?
な、な、なんか、怖そう…!
だけど、にこー!っと綺羅君に笑われて、こっちまで笑ってしまう。
ダメだ、可愛い!
「お前、最初に死ぬタイプだよな…」
一ノ瀬さんが哀れみの表情で私を見つめる。
「オーナー、梨紗ちゃんの事、本当に気に入ってるんだね。
僕の別名は、横取りの綺羅、とも言う…」
「おい、コイツに手ェ出したら殺すぞ…!」
「こわーい、オーナー!
冗談だよ。
兄貴分の女に手を出すのは御法度だもんね。」
よく分からないヤクザジョークが繰り広げられているらしい。
「梨紗、飲んだか?」
「え、カフェオレ?
うん、飲んだけど。」
「よし、じゃあ、行こう。
綺羅、地下一借りるぞ。」
「好きだねぇ、オーナーも。
いってらっしゃいー。」
綺羅君は呆れたようにバイバイと手を振る。
「梨紗。
こっち。
ついてこい。」
私は一ノ瀬さんに付いていく。
一ノ瀬さんはORIONの本棚を移動させた。
すると、重たそうなドアが現れた。
それをダブル解錠して、ドアを開けた。
中には下に向かう階段がある。
一ノ瀬さんに従い、階段を降りると…!
「まぁ、1年間は俺の…オモチャ、だ。」
「うーん…」
「そんなに喜ぶなって。」
「喜んでません!」
そんな他愛無い会話をしながら、私はカフェオレを飲み干し、一ノ瀬さんはその間に新聞に目を通していた。
ヤクザって新聞なんて読むんだ…
そうやってじっと彼を見ていると…
「ヤクザが新聞読むんだ?とか思ってんだろ。」
え、エスパー!?
心の中を読まれた!?
「顔に書いてあるんだよ。」
一ノ瀬さんはそう言って新聞を閉じた。
「最近、首総も変わって、法律もやっと動き出した。
俺たちにとって、世の中の動きを知ることはとても大事なんだよ。
生きるか死ぬかが掛かってるからな。」
一ノ瀬さんがそう言った所で、奥から小柄な男性が出てきた。
子犬のような人懐こい顔立ちに、160cmちょいの身長。
彼も深いグリーンのエプロンをしている事からこの店の、店員さん…?
「おぉ、綺羅か。」
「おはようございます、若頭。」
「おっす。」
「あれれ?
こちらの可愛い人は?」
「あぁ、俺の…ペットで、梨紗。
梨紗、あいさつしろ。
コイツは綺羅薫。
この店の店長さ。」
「は、初めまして!
月城梨紗です!」
私は慌てて立ち上がる。
「よろしくぅ。
僕、綺羅薫ですぅ。
コーヒー淹れるしか能がないけどねー。」
「そ、そんな…!」
「コイツ…
こう見えても《《鉄拳の綺羅》》って呼ばれてるんだぜ?
可愛い顔に騙されんなよ。」
一ノ瀬さんが笑いながら言う。
鉄拳の綺羅…!?
な、な、なんか、怖そう…!
だけど、にこー!っと綺羅君に笑われて、こっちまで笑ってしまう。
ダメだ、可愛い!
「お前、最初に死ぬタイプだよな…」
一ノ瀬さんが哀れみの表情で私を見つめる。
「オーナー、梨紗ちゃんの事、本当に気に入ってるんだね。
僕の別名は、横取りの綺羅、とも言う…」
「おい、コイツに手ェ出したら殺すぞ…!」
「こわーい、オーナー!
冗談だよ。
兄貴分の女に手を出すのは御法度だもんね。」
よく分からないヤクザジョークが繰り広げられているらしい。
「梨紗、飲んだか?」
「え、カフェオレ?
うん、飲んだけど。」
「よし、じゃあ、行こう。
綺羅、地下一借りるぞ。」
「好きだねぇ、オーナーも。
いってらっしゃいー。」
綺羅君は呆れたようにバイバイと手を振る。
「梨紗。
こっち。
ついてこい。」
私は一ノ瀬さんに付いていく。
一ノ瀬さんはORIONの本棚を移動させた。
すると、重たそうなドアが現れた。
それをダブル解錠して、ドアを開けた。
中には下に向かう階段がある。
一ノ瀬さんに従い、階段を降りると…!



