【完結】Blackberry

どうする…?
何と答える…?

一歩間違えれば、私はあの拳銃で撃ち抜かれ、冷たい死体となるだろう。

「で、で、出来ません…!」

私はガクガクと足を震わしながら、そう答えた。

「殺すぞ。」

短く威嚇する男。

「り、理由があって…!
その…」

「理由だと?」

「せ、せ、生理中なんです…!
あなたが血まみれになってもいいなら、構いませんけど…!」

「………。」

彼は私の顔をまじまじと睨みつけた。

そして…

「生理用品を用意させる…
服はそっちの部屋にあるはずだ。
好きな物を着ろ。」

「あ、ありがとうございます…」

ほっとしたのも束の間。

「生理が終われば、お前は俺のものだ。
覚悟しろよ。
あぁ?」

彼は私に近づくと銃の先で私の胸をぐりぐりといじった。

「は、はい…」

「行け。」

また、短く命令されて、私は隣の部屋に走った。

確かに生理中だが、5日目の終わりかけだった。
いつまで騙し通せるのか?
私にも分からなかった。

私が向かった部屋は撮影室になっていた。
SMの道具やコスプレ衣装、カメラなんかが所狭しと置いてあった。

え、洋服って、コレ…?

セーラー服とナース服とブルマとスクール水着と…

まともに着れそうな服は一つもない。

「おい、さっさとしろ!」

短気男がドアをノックする。

私は…

セーラー服を選ぶしかなかった。

うーん、もう、28だし、厳しくない…?
いや、髪をおさげにすれば…
いや、やっぱり無理よね…

「お、お待たせしました…」

私はセーラー服で広いホールに戻った。

「ふん、いいざまだな。笑」

嘲笑するように男は笑う。

少しむかっとする。
あなたが悪趣味だからでしょーが!

「あの部屋はな、シャブ漬けにされた美女がコスプレして、肉棒を突っ込まれる所だ。
お前もそうならないように、せいぜい俺の機嫌をとるんだな。」

「…はい…」

「こっちに来い。」

「はい…」

彼の近くに行くと、ブラックベリーのような甘い香りがした。

瞬間…
彼は私の髪の毛を掴んだ。

「イタッ!」

そして、私の頭を固定すると、乱暴なキスをした。
彼の飲んでいたシャンパンの味のする、乱暴なのに甘ったるいキスだった。

「んっ…ふぅ…!」

「もっとだ。」

彼は私の唇を指先でなぞると、またキスをする。

彼の舌と一緒に指までが入ってくる。

「んん!
ヒィやぁあ…!!!」

「噛むなよ?」

喉の近くまで指を入れられて、涙を流して嗚咽する。

悪夢のキスは続くかと思われたが、その時エレベーターの緑のランプが付いた。

「チッ…!
兵藤か?
入れ。」

彼が背後も見ずにそう言うと、真っ赤に染まった髪を伸ばした男性が入ってきた。