side木本竜
俺は元鬼千会の準幹部、木本竜だ。
鬼千会は俺にとっては窮屈だった。
オレオレ詐欺で年寄りを騙せば金が転がり込んでくるのに、若頭の一ノ瀬は『弱きを助け、強きを挫く』とか言ってカタギのしかも年寄りを騙すというオレオレ詐欺を毛嫌いしていた。
ふん!
弱きを助け、強きを挫く、だと?
そんなの綺麗事だ!
俺にはなぁ!
俺のやり方ってもんがあるんだよ!
そして、俺は6人の準幹部達と共に離反し、六道会を作った。
これで、オレオレ詐欺にも闇バイトにも、違法ドラックにも手を出せる!
そう思っていた矢先だった。
「資金源が遮断されていて動けません!」
そんなクソみてぇな報告が上がった。
「なんだと!
どこだ!
資金源の妨げになっているのは!?」
俺はしゃがれた声で怒鳴りつけた。
「…鬼千会の若頭・一ノ瀬さんの関連企業が一斉に資金源を押さえているようです!」
そいつは言った。
くっそー!
またしてもアイツか!
俺の心は煮えたぎる湯のように沸騰していた。
その時、パソコンを見ていた別の男から、また声が上がった。
「ん?
一ノ瀬と一般女性が車に乗り込んでいる写真が撮られていますね…」
「どれだ!?」
俺の心に一筋の光明がさした。
確かに女の腰に手を当てて大事そうに歩く一ノ瀬がそこには映っていた。
女は確かに美しかった。
これは…
使える!
「準幹部を集めろ!」
「はい!」
そして、六道会の幹部会が開かれた。
「この女…
月城梨紗という名前らしい。
この女を潰せば…
一ノ瀬は必ず崩れるはずだ。
そんなに大事にしてる女にらば尚更なぁ…
そうすれば!
俺たちにも資金が復活するし、六道会の道も開ける!
オレオレ詐欺なんてし放題だぜ!」
俺は言った。
「しかし、どうやって襲撃するんだ?
そんなに大事な女なら、方時も側から離さないんじゃないか?」
幹部の1人が言う。
「離させるのさ。
いいか?
こっちには写真がある。
これを使ってSNSで拡散させ、一般人の金に飢えた奴にもこの女を捕まえれば、報酬を出す、と触れ込む。
一ノ瀬は女を別宅に避難させざるを得なくなるだろう。
そこを狙う訳さ。」
「なるほど、木本さんも考える事があざといねぇ。」
「ふん、褒め言葉として受け取っておこうか。
とにかく早速一ノ瀬の本宅の張り込みとSNSへの拡散をやってくれ!
幹部会は以上だ!」
そして、幹部会は終わり、六道会のメンバーはそれぞれの仕事についた。
さて、この戦い、最後に笑うのはどちらか?
絶対に、最後に笑うのは俺たちだ!
そう決心して、俺は高濃度の日本酒を飲み込んだ。
俺は元鬼千会の準幹部、木本竜だ。
鬼千会は俺にとっては窮屈だった。
オレオレ詐欺で年寄りを騙せば金が転がり込んでくるのに、若頭の一ノ瀬は『弱きを助け、強きを挫く』とか言ってカタギのしかも年寄りを騙すというオレオレ詐欺を毛嫌いしていた。
ふん!
弱きを助け、強きを挫く、だと?
そんなの綺麗事だ!
俺にはなぁ!
俺のやり方ってもんがあるんだよ!
そして、俺は6人の準幹部達と共に離反し、六道会を作った。
これで、オレオレ詐欺にも闇バイトにも、違法ドラックにも手を出せる!
そう思っていた矢先だった。
「資金源が遮断されていて動けません!」
そんなクソみてぇな報告が上がった。
「なんだと!
どこだ!
資金源の妨げになっているのは!?」
俺はしゃがれた声で怒鳴りつけた。
「…鬼千会の若頭・一ノ瀬さんの関連企業が一斉に資金源を押さえているようです!」
そいつは言った。
くっそー!
またしてもアイツか!
俺の心は煮えたぎる湯のように沸騰していた。
その時、パソコンを見ていた別の男から、また声が上がった。
「ん?
一ノ瀬と一般女性が車に乗り込んでいる写真が撮られていますね…」
「どれだ!?」
俺の心に一筋の光明がさした。
確かに女の腰に手を当てて大事そうに歩く一ノ瀬がそこには映っていた。
女は確かに美しかった。
これは…
使える!
「準幹部を集めろ!」
「はい!」
そして、六道会の幹部会が開かれた。
「この女…
月城梨紗という名前らしい。
この女を潰せば…
一ノ瀬は必ず崩れるはずだ。
そんなに大事にしてる女にらば尚更なぁ…
そうすれば!
俺たちにも資金が復活するし、六道会の道も開ける!
オレオレ詐欺なんてし放題だぜ!」
俺は言った。
「しかし、どうやって襲撃するんだ?
そんなに大事な女なら、方時も側から離さないんじゃないか?」
幹部の1人が言う。
「離させるのさ。
いいか?
こっちには写真がある。
これを使ってSNSで拡散させ、一般人の金に飢えた奴にもこの女を捕まえれば、報酬を出す、と触れ込む。
一ノ瀬は女を別宅に避難させざるを得なくなるだろう。
そこを狙う訳さ。」
「なるほど、木本さんも考える事があざといねぇ。」
「ふん、褒め言葉として受け取っておこうか。
とにかく早速一ノ瀬の本宅の張り込みとSNSへの拡散をやってくれ!
幹部会は以上だ!」
そして、幹部会は終わり、六道会のメンバーはそれぞれの仕事についた。
さて、この戦い、最後に笑うのはどちらか?
絶対に、最後に笑うのは俺たちだ!
そう決心して、俺は高濃度の日本酒を飲み込んだ。



