ライバルがユーレイなんて聞いてない!



 確かに生まれ変わったとしても、会えるかどうかはわからない。
 そもそも雷斗としての記憶はないかもしれない。

 会える保障なんかどこにもないけど、何となく俺は会えると思った。


「こんなチャラくてうるせーやつ、一発でわかるって」

『えっ、オレ赤ちゃんの頃からそうなの!?』

「雷斗なんだからそうだろ」

『いや紳士的に生まれてくるよ!』

「紳士的に生まれるってなんだよ!」

「「あははははっ!」」


 双子は大口を開けてゲラゲラ笑っていた。

 八雲でさえ、めずらしくクスクス笑っていた。


「そうだね、なんか会える気がしてきた」

「だったら雷斗、とっとと帰って生まれ変わってこい!」

『なんかひどくない!? もっと別れを惜しんで!?』

「いいから早く帰れよ!」


 やっぱり俺たちにシメっぽいのは似合わない。
 こうやって笑ってさよならする方が、らしいよな。


『ま、いいか。オレもユーレイより人間がいいしな。もっとイケメンに生まれ変わって、今度こそ虹架ちゃんにコクハクしなきゃ!』

「オイ何言ってんだ! それだけは阻止してやる!!」

「まあまあ、晴真」


 ぎゃあぎゃあさわぎまくって、雷斗はきゅうりの龍に乗ってやっと帰っていった。

 雷斗との出会いは、正に雷が落ちた出会いだった。
 実際に雷が落ちたし、衝撃的だった意味でも。

 ユーレイがライバルなんてあり得ないし、とにかくさわがしいやつだし散々振り回されたけど。

 それでも、今は雷斗と出会えてよかった。

 来年また会うのか、それとも別の形で雷斗と再会するのか。
 それはこの先のお楽しみだ。


 fin.