ライバルがユーレイなんて聞いてない!



『すげー! 龍に乗って帰るとかカッケェ!』

「ハイハイ、よかったな」


 なんかもう、好きにしてくれ……。


『そういえば晴真、今度虹架ちゃんとプール行くんだって?』

「な、なんで知ってんだよ!」

『ニヤニヤしながらプールデートだー! ってさわいでたじゃん』

「見てんじゃねーよ!!」


 昨日、一昨日と実家に帰ったんじゃなかったのか、バカ雷斗め!


『晴真何してるかな〜ってのぞいたら、聞こえちゃったんだもん』

「のぞくな!」

「へぇ〜、プールか。いいなぁ!」

「これだけ暑いと行きたくなるよねー」

「オイ双子、まさかと思うがついてくる気じゃねぇだろうな?」

「さすがにデートのジャマしないって」

「うん、こっそりと行くから」


 いや、ついてくる気マンマンじゃねーか!!


「ぜってー来るな!!」

「「えぇ〜」」

「えぇ〜じゃねーよ!」


 こいつら、ヒトのデートをおもしろがりやがって!

 虹架ちゃんと行く初めてのデートなんだ。
 絶対ジャマされてたまるか!


「雷斗、できたよ」

『おお〜!! 龍だ! サンキュー、黎!』


 そしてこいつは本当にソレで帰るのか……。

 龍というより、ヘビみたいだけど。