ライバルがユーレイなんて聞いてない!



「あ……うそ……」


 虹架ちゃんは顔を真っ赤にして、両手を口元でおおいかくした。

 辺りは暗いけど、花火の光に照らされるたびに見える虹架ちゃんの表情と仕草が、ものすごくかわいい。


「……急にごめん。でも、今日はそれを伝えたくて」


 やばい、今汗びっしょりだ。
 たぶん顔も赤いし、ぜんぜんカッコつかねえ。

 俺はこういうところがヘタレって言われるのかな。

 でも、カッコ悪くたっていい。
 虹架ちゃんに“好き”って気持ちが伝えられるのなら。


「真白さんはいつも優しくて、誰かのために一生懸命になれるし、がんばりやなところもかわいいなって思う。笑顔もかわいくて……その、真白さんといっしょにいると、俺も笑顔になれるっていうか」


 ああ、もう俺の下手くそ!
 上手く伝えられねえ!


「とにかく、そんな真白さんのことが大好きなんだ!」

「……わたしも、好きです」

「えっ」

「小日向くんのことが、好き」

「ほ、ほんとに!?」


 うそ、夢じゃないのか?

 やばい、どうしよう。
 信じられなくて、ふるえが止まらない。


「小日向くんはいつも明るくて優しくて、体育祭の時はすごくカッコよくて……今もね、いっしょにいるとすごくドキドキするの。でもね、ほっこりもするんだ」

「真白さん……」

「ずっとこの気持ちはなんだろうって思ってたけど、これが好きって気持ちなのかな……?」