ライバルがユーレイなんて聞いてない!



 その時、空がピカッと光った。
 その数秒後、ゴロゴロゴロ! というデカい音がする。


「うわ、雷だ!」

「雨が降る前に帰ろう!」


 俺たちは駆け出そうとしたが、八雲が交差点の前で立ち止まっていた。
 俺も足を止めて八雲を呼ぶ。


「おーい、八雲! 何してんだよ!」

「……」


 八雲のやつ、どうしたんだ……?

 その直後、信じられないものを見た。
 稲妻が八雲に向かって落ちるところを――!


「八雲ーー!!」


 俺はとっさに飛び出していた。
 とにかく八雲を助けなきゃって、必死で。

 だって、稲妻が八雲に直撃しようとしてる。
 まるでスローモーションの映像を見ているみたいだった。

 俺はもう、無我夢中で走り出していた。
 気づいたら八雲のことを突き飛ばしていた。

 バリーン!
 俺の体に衝撃が走り、そのまま地面に倒れ込んでしまった。


「……! 晴真?」


 起き上がった八雲は、恐る恐る声をかける。


「晴真! 大丈夫?」
「いてて……」


 起き上がってみたが、特に何ともない。
 体がビリビリしびれる感覚もない。

 俺は確かに雷を受けた気がするけど、無事だったのか……?


「晴真! 八雲!」

「大丈夫!?」