ライバルがユーレイなんて聞いてない!



 こ、コクハク……!

 そうだよな、消しゴム返すだけじゃないよな……。
 記憶なくしても虹架ちゃんを見て、一目惚れした! とか言い出すくらいだし。


「晴真、がんばれ」

「ここはふんばりどころだよ、晴真」

「お前なら大丈夫だ!」

「なんで俺をはげましてんだよ!」


 まるで俺がフラれるみたいな空気出すんじゃねー!


『オレは虹架ちゃんとは話す気ないよ』


 雷斗がそういうと、全員で「えっ」と雷斗の顔を見る。


『消しゴムを返せるだけでいいし、虹架ちゃんにつらいこと思い出させることになるかもしれないし、オレが今ここにいることは言わないで』

「えっ、でも……」


 それで本当にいいのか?
 そう聞こうとした時、


「――小日向くん?」


 後ろから聞こえたかわいらしい声にハッとする。
 振り返ってみれば、白地に小花柄のワンピース姿の虹架ちゃんが立っていた。

 ちなみに八雲たちは公園にある大きなすべり台の影にササッとかくれた。


「ま、真白さん……!」


 やばい、私服姿の虹架ちゃん、かわいすぎる……!!

 想像以上の破壊力だ。


「ご、ごめんね。急に呼び出して」

「ううん。わたしにわたしたいものって?」

「えっと、正確には俺から、ではないんだけど……」