ライバルがユーレイなんて聞いてない!



「よし、送るぞ」

「うん」

「送るからな!」

「早く送れよ!」


 スマホを握りしめたまま、固まるオレの頭をはたくユッキー。

 俺たちは雷斗の家を失礼して、公園に来ていた。
 雷斗がよく行っていたという、あの公園だ。


「今すぐ消しゴム返そうって言ったの、晴真じゃねーか!」

「そうだけど、個別でDMなんてしたことねーし、緊張するんだよ!」

「いいから早く送りなよ」


 ウッキーは俺の手からスマホを奪い取ると、ポチッと送信ボタンをタップした。


「あーーっ!!」


 メッセージが、送られてしまった……!!


「何すんだよウッキー!」

「メッセージくらいとっとと送りなよ。ヘタレだなぁ」


 ウッキーの毒舌がグサッと刺さる。


「文章が変じゃないかとか、確認したかったんだよ……!」

「散々確認したじゃない。“真白さん、こんにちは。突然ごめんね。実はわたしたいものがあって、交差点近くの公園に来てくれませんか?”」


 わーーっ!! 読み上げるなーー!!


「カッタイ文章だよなぁ。もうちょっとラフにすればよかったのに」

「うるせえ!」

『あははっ! ほんとみんなといると笑いがたえないなぁ』