四葉のクローバー、見つけたよ!
そう言おうとして、口をつぐんだ。
虹架ちゃんは自分の力でがんばりたいって言ってるのに、今クローバーをわたすのはなんだかちがう気がしたんだ。
だけど、代わりにいいことを思いついた。
「実は消しゴム忘れてきちゃったんだ」
「そうだったの。これ、使っていいよ」
虹架ちゃんはペンケースからピンクの花柄のケースに入った消しゴムを取り出して、わたしてくれた。
「いいの? テストは大丈夫?」
「もう一つあるから、大丈夫」
「そっか、ありがとう!」
本当は忘れたなんてウソだ。
自分のペンケースにちゃんと入ってる。
本当は消しゴムを持ってるのにわざわざ借りたのは、ちょっとしたサプライズを思いついてしまったからだ。
消しゴムのケースの中に四葉のクローバーを入れて、かくした。
ちょっとはみ出てるからクローバーがはさまってることには、すぐに気づける。
消しゴムを返したと思ったら、四葉のクローバーのプレゼントつきというわけだ。
「ふふ、虹架ちゃん喜んでくれるかなぁ」
もしかしたらびっくりするかもしれない。
虹架ちゃんの反応を想像したら、ワクワクが止まらなかった。



