ライバルがユーレイなんて聞いてない!



 *

 ある日、公園に行ったら虹架ちゃんがいなかった。
 今日は何か用事があったか、塾に来れないのかな?

 気になりつつも、オレは一人で四葉のクローバーを探していた。


「あったーー!!」


 葉っぱが一、二、三、四枚ある!
 やっと、やーーっと見つけられた!

 初めて自分の力で見つけたクローバーは、ものすごくかがやいて見えた。


「虹架ちゃんにわたそう!」


 オレは軽くスキップしながら塾へ向かう。
 六年生のクラスにのぞいてみると、はじっこの席で虹架ちゃんが何かを一生懸命に書いていた。


「虹架ちゃん!」

「わっ、雷斗くん」


 虹架ちゃんはびっくりして顔を上げる。

 虹架ちゃんの隣の席はまだ誰も座っていなかったので、座らせてもらった。


「昨日は公園に来なかったね。どうしたの?」

「あ、実は今日テストなの。だから早めに来て予習してたんだ」

「えらいね」


 ちゃんと予習してるんだ。
 オレなんて直前にパラパラーってノート見直すくらいしかしたことないや。


「今日こそ四葉のクローバー見つけてゲンかつぎすればよかったのに」

「テストは自分の力でがんばりたかったの」


 まじめなんだな、虹架ちゃんは。


「雷斗くんは? どうしたの?」

「実はね……」