ライバルがユーレイなんて聞いてない!



 その子が見せてくれたのは、なんと四葉のクローバー!


「わあ! 四葉のクローバーだ!」

「この公園で見つけたの。塾に持っていて見せたら、ほしいって言われて。あげたら他の子もほしいって言うから探してたの」

「えっ、あげちゃったの?」

「うん」


 せっかく見つけた幸運の四葉なのに!


「この前は見つけられなかったけど、今日は見つけられた」

「せっかく見つけたのに、これもあげちゃうの?」

「ほしい子がいっぱいいるから」


 他人にもらわないで自分で探した方がいいんじゃない? って思ったけど、オレが口はさむことじゃないか。


「君の分は?」

「また探せばいいから」

「もったいないなぁ」

「いいの。みんなが幸せになれるなら、それでいいの」


 にっこりほほ笑んだその子に、すごくおどろいた。

 誰かが幸せになれるなら自分はいい、なんて言えるなんてすごいな。
 オレよりも年下なのにしっかりしてる。

 何よりこんなに優しい子、初めて出会った。


「オレは滝島雷斗。君は?」

「真白虹架、です」

「虹架ちゃんね。それならオレが虹架ちゃんのために四葉のクローバー見つけるよ」