ライバルがユーレイなんて聞いてない!



「なんかあったらオレたちも協力すっからさ!」

「えーー……」


 悪いけど不安しかないぞ……。


「ところで肝試ししね?」

「俺の話は!?」

「がんばれ!」


 こ、こいつ……!!

 ユッキーは面白そうなことに首をつっこみたがるくせに、めちゃくちゃ飽きっぽい。


「いや実はさ! ユーレイが出るかもしれない交差点があるんだよ!」


 すでに俺の話には飽きたらしいユッキーは、勝手に肝試しの話をし始めていた。


「公園のちょっと先にある交差点。あの辺に男のユーレイが出るってウワサなんだ」

「公園の先の交差点ってあまり人気のないところでしょ? 夜はアブないから行くなって言われてるよ」

「夕方に行けばヘーキだよ!」


 そういうもんなのか??
 夕方に行って肝試しになるのかよ。


「つーかユーレイが出るのも夜じゃなく、日が落ち始めた夕方らしいんだよ。行くっきゃねーだろ!」

「俺は行かねーぞ」

「なんでだよ晴真」

「サッカー部の練習あるし」

「今日休みだろ。同じサッカー部の佐々木(ささき)に聞いたぞ」


 そういえば佐々木とユッキーは席が前後なんだった……。