お母さんは涙をぬぐいとってからうなずいてくれた。
「ええ、どうぞ。雷斗の部屋は生前のままにしてあるの」
案内してもらった雷斗の部屋に入る。
雷斗の部屋は、案外殺風景だった。
ベッドと勉強机、タンスやクローゼットがある。
ハンガーには制服がかけられている。
「この制服、天ノ川学園のものじゃん!」
ユッキーがびっくりして指さしていた。
「めっちゃ頭いいとこだぞ!」
「やっぱり雷斗、頭よかったんだね」
『そうみたいだね』
否定しないのかよ。
「さっきは苦しそうにしてたけど、大丈夫なのか?」
『うん……なんか思い出せそうだけど、思い出せないことがあって』
「もしかしたら、それが成仏できない理由かも」
なるほど、確かに八雲の言う通りかもしれない。
「だったら部屋の中に手がかりになるものがあるかもな」
「そうだね、探してみよっか」
「あったーー!!」
えっ、もう何か見つけたのか?
振り返ると、机の引き出しの中を開けてユッキーが何かを見つけていた。
「見ろよ、これ! デュアルカードの激レアカードだぞ!」
「いや何探してんだよ!」
「すげーー!! ほし〜〜!! ……あっ」



