ライバルがユーレイなんて聞いてない!



「だからね八雲、真白さんにその、コクハクをね……?」

「愛のコクハクってやつだよ!」

「オイはっきり言うな!!」


 ウッキーが一応遠回しな言い方をしようとしたのに、ユッキーのバカ!
 ストレートに言われるとハズかしいだろ!!


「はっきり言わなきゃ八雲には伝わらねーだろ」

「……愛の? ああ、そういうことか」

「……」


 くやしいけどユッキーの言う通りだった。
 やっと八雲は理解したらしい。


「晴真って真白さんのこと好きだったんだ」

「あーもー!! そうだよ!! 虹架ちゃんと話したくて朝練ない日も早く行ってんだよ!」


 もうヤケクソだ!


「今日こそはって思ってたのに……お前らが来ちゃったんじゃねーか!」

「オレたちのせいかよ」

「てゆーか晴真、裏ではこっそり虹架ちゃんって呼んでるのキモイと思う」

「ぐはあ……っ!」


 ウッキーの言葉は悪意がないからこそ突き刺さる。
 その横でユッキーは「確かに!」とか言いながらゲラゲラ笑っていた。

 ほんとにやだ、この双子!!


「まー大丈夫だよ晴真。お前はヘタレだけどいいやつなんだからさ」


 ユッキーはそう言ってバシバシ俺の背中を叩く。