ライバルがユーレイなんて聞いてない!



 *


 まずは二人三脚だ。
 俺は矢野さんとペアを組むことになっている。

 理由は身長が同じくらいだから。
 虹架ちゃんとペアを組むのはウッキーだ。

 くそう、うらやまし〜〜!!


『ウッキー! 晴真がうらやましいって言ってる〜!!』

「うるせえ! 黙ってろよ!」

「何!? うるさいのは小日向でしょ!?」


 あ、しまった……。


「ごめん! 今のは矢野さんじゃなくて、ユッキーに言ったんだっ」


 ワリィ、ユッキー!!
 後で謝る!


「そうなの?」

「そ、そうだよ」

「ふーん? てゆーか早く足結んでよ」

「あ、ごめん」


 俺は布をお互いの足に巻き付ける。


「練習した通り、右足からだからね」

「わかってる」

「ちょっと練習しよ」

「オッケー」


 俺たちは校庭の隅の方で「イッチニ、イッチニ」とかけ声をかけ合いながら練習を始めた。

 身長が大体同じくらいだから、歩幅も同じくらいで合わせやすいんだよな。
 男として、ちょっと悔しくもあるんだけど。


「矢野さんって身長何センチ?」

「百六十センチ」

「それは高いな」

「デカくてかわいくないって言いたいんでしょ」

「なんで? そんなことないだろ」