それからというもの、雷斗はちょいちょい俺の体を乗っ取るようになった。
勝手に何してくれてんだ! って思うけど、雷斗に体を貸すことでわかったこともある。
「ヒャッホー! ゴール!」
「すげえ! ナイスゴール、晴真!」
「これくらいヨユーっしょ!」
まず運動神経が良い。
サッカーだけでなく、スポーツ全般的に得意らしい。
部活中、急に追い出されたかと思えばシュートを決められた時は悔しかった。
「次の問題を小日向、解いてみろ」
「えっ……はい(やべえ、わかんねー!)」
『オレに任せて!』
ヒュルン。
「はい、できました〜!」
「うん、正解だ。よく予習してるな」
「任せてくださいよ〜」
雷斗が入れ替わってよかったと思ったのが、先生に指されて代わりに答えてくれること。
どうやら雷斗は勉強も得意らしい。
顔が良くて勉強も運動もできるってどんだけ完璧なんだよ?
「あっ……ごめんね、小日向くん」
「オレこそごめんね、にじか……」
『ギロリ』
「――じゃなくて、真白さん!」
「う、うん」
授業中、虹架ちゃんと手が触れ合ってしまうという隣の席だからこそのハプニング。
こういうのはすげームカつく!



